行政と仕事をしたい会社が最初に知るべきこととは
~自治体営業や行政営業の前に、まず押さえたい基本があります~
「行政と仕事ができたら、新しい可能性が広がりそうだ」
「自治体とつながれれば、地域での展開にも厚みが出るかもしれない」
そう考える会社は、これからますます増えていくと思います。
実際、地域活性化、観光、福祉、教育、防災、産業振興、DX、人材育成、移動支援、子育て支援など、行政と民間企業が一緒に取り組めるテーマは数多くあります。
また、委託、補助金、公募、プロポーザル、連携事業など、関わり方も一つではありません。
ただ、その一方で「行政と仕事をしたい」と思って動き始めても、なかなか手応えにつながらない会社があるのも事実です。
話は聞いてもらえるのに進まない。提案してもピンと来ていない感じがする。何から始めればよいのか分からない。
こうした状態になるのは、やる気が足りないからではありません。多くの場合、最初に知っておくべき前提を知らないまま、民間の感覚で入ってしまっているからです。
目次
1. 行政と仕事をするには民間営業とは違う前提がある
2. 行政の使命を知ると提案の向きが変わる
3. 行政は民間企業の現場感を求めている
4. 行政と仕事をするには組織と時間軸を理解する
5. 最初に知るべきことは「何を売るか」より「何に役立つか」
1. 行政と仕事をするには民間営業とは違う前提がある
行政と仕事をしたい会社の多くは、最初どうしても民間営業の延長で考えがちです。相手のニーズを聞いて、自社の強みを伝えて、導入メリットを示して提案する。これは民間営業では自然な流れです。
しかし行政は、利益を追う組織ではありません。住民の生活や福祉、地域課題への対応、公平性、説明責任、予算の妥当性といったものを背負って動いています。
そのため、「良い商品だから買う」「便利だから導入する」という判断だけでは進みにくい相手です。
行政と仕事をするなら、まず「民間営業と同じではない」という前提を持つことが大切です。ここを知らずに入ると、頑張っているのに話が噛み合わない、ということが起きやすくなります。
2. 行政の使命を知ると提案の向きが変わる
行政にはさまざまな部署があり、扱うテーマも幅広いですが、その根っこにある使命はとてもシンプルです。
それは、国民の生命・財産を守ること、市民・住民の福祉や生活をより良くしていくことです。
この前提を理解している会社は、提案の出し方が変わります。
「うちのサービスは優れています」ではなく、「この地域の住民課題にこう役立てます」と考えるようになります。
反対に、この前提がないままだと、自社の商品説明はできても、行政と同じ方向を向いた会話になりにくくなります。
行政営業や自治体営業では、相手の使命を理解することが、提案の入口になります。
3. 行政は民間企業の現場感を求めている
行政は地域のことを考える立場にありますが、民間企業の経営実態、市場の変化、消費者ニーズ、業界ごとの現場感覚まで十分に分かっているとは限りません。
むしろ、人事異動も多いため、「知りたいけれど、よく分からない」という状態にあることも少なくありません。
けれど、そうした現場理解がなければ、本当に役立つ政策や支援策は組み立てにくいのも事実です。
だからこそ行政は、民間企業から得られる現場の情報や業界のリアルを必要としています。
このことを知っている会社は、行政を単なる売り込み先としてだけ見ません。
地域の現実を共有できる相手、課題を一緒に考える相手として見ます。ここに気づけると、行政との距離感はぐっと現実的になります。
4. 行政と仕事をするには組織と時間軸を理解する
行政と仕事をしたい会社が最初に知っておくべきもう一つのことは、目の前の担当者が好感を持ってくれたとしても、それだけで話が決まるわけではないということです。
行政は組織で動いています。担当者の上司、関係部署、財政部門、時には議会や外部委員会など、さまざまな視点が関わることがあります。
また、行政には独特の時間軸があります。予算編成、計画策定、庁内調整、年度単位の動きなどがあるため、内容が悪いわけではなくても「今ではない」という理由で進まないことは珍しくありません。
ここを知らないと、「反応が悪い」「断られた」と感じやすくなります。
でも実際には、組織の事情やタイミングの問題であることも多いのです。
5. 最初に知るべきことは「何を売るか」より「何に役立つか」
行政と仕事をしたい会社がつまずきやすいのは、「何を提案すればいいか」「何を売ればいいか」から考えてしまうことです。
もちろん自社の商品やサービスを持っていることは大切です。ですが、行政との関係づくりでは、その順番がとても重要です。
行政が知りたいのは、「御社は何ができますか」だけではありません。
それよりも、「それは地域のどんな困りごとに役立つのですか」「住民にどんな価値を返せるのですか」ということを知りたいのです。
だからこそ最初に考えるべきは、自社の商品説明ではなく、地域課題との接点です。
高齢化、交通、子育て、観光、産業振興、人手不足、防災、情報発信、地域経済の停滞。そうしたテーマの中で、自社はどこに役立てるのか。
この視点がある会社ほど、行政との会話は深まりやすくなります。
行政と仕事をしたい会社が最初に知るべきこととは、何を売るかより先に、相手が何のために動いているのかを知ることです。
この入口を押さえるだけで、その後の自治体営業や行政営業の精度は大きく変わっていくのです。
(ご質問・お問い合わせは以下からご遠慮なく下さいませ)

行政ナビ
官民連携のエキスパート集団・ Oneness Link株式会社(代表取締役:砂川章雄)では、企業と行政をつなぐ専門的なサポートを提供いたします。
#行政とつながる #地域課題 #官民連携 #自治体営業 #行政ナビ #入札 #プロポーザル #仕様書 #受注 #コンサルティング