行政 × 民間の力で、地域の未来をともにつくる
聞き手:OnenessLink株式会社 代表取締役 砂川章雄
🗣 砂川:
大石さん、今日はありがとうございます。最初にご経歴からお聞かせいただけますか?
🧑💼 大石:
大学卒業後、約15年間、文部科学省で勤務しました。途中、他省庁や国立大学法人にも出向し、その後、育児を経て法人職員として勤務しました。
🗣 砂川:
文科省ではどんな業務に携わっていましたか?
🧑💼 大石:
国立学校の施設整備、公立学校施設の補助事業、学習指導要領等の学校教育に関わり、所管部分の法令改正、他省庁との法令協議、予算要求、国会対応、審議会・報告書作成などの業務に携わりました。
🗣 砂川:
施設発注業務では、設計や入札なども担当されていたと?
🧑💼 大石:
はい。入省後数年は、設計、積算、施工管理を経験し、その後、補助基準改正等の制度設計を担当しました。発注では、設計プロポーザル、指名競争、一般競争入札等を担当し、総合評価方式の入札も経験しました。
🗣 砂川:
PPP(官民連携)についても経験されているんですね?
🧑💼 大石:
はい。国立大学へ出向し、国の予算が厳しい中で宿舎整備が必要となり、所有地を活用し、公募で採択した民間事業者と連携して、PPPスキームによる施設整備・管理を実現しました。国立大学として全国初の試みで、印象に残るプロジェクトでした。
🗣 砂川:
その後、マネージャーとしての経験も豊富に?
🧑💼 大石:
30代以降はマネージャーが主で、期限、予算・人員管理をしながら、プロジェクト等を担当しました。国からの出向時に管理職研修等を受け、全体を俯瞰した視点で業務に取組むようになりました。
🗣 砂川:
担当者との視点の違いも大きいですね。
🧑💼 大石:
そうですね。組織のトップの考えや他部署の動きも視野に入れ、全体のバランスや組織の目指す方向性を意識するようになりました。業務もその視点から組立ていく事もありました。
🗣 砂川:
今後、OnenessLinkではどんなことに期待されていますか?
🧑💼 大石:
官の立場では法令・会計上の制約がやや多めですが、民間との連携によって創意工夫や自由度が上がり、実現可能性が拡がっていくと思います。自身の経験を活かしながら、官民連携による地域活性化等の一助に加わることができればと思っております。
行政アドバイザー 大石知世
国の制度設計とマネジメント経験を活かす、官民連携のプロフェッショナル
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国の制度設計とマネジメント経験を活かす、官民連携のプロフェッショナル
大石知世は、文部科学省で15年にわたり勤務し、施設整備、教育制度設計、予算要求、審議会運営など多岐にわたる業務を経験した、政策実務のエキスパートである。
その後も大学法人等においてマネージャーとしてプロジェクト運営・人員・予算管理などに従事し、国・法人の両方の視点をもつ数少ない人材。施設整備では設計・積算管理から総合評価入札の発注まで実務を重ね、PPP(官民連携)の導入を達成。全国の国立大学初のスキームを創出した。
「俯瞰で見る力」と「制度への深い理解」