COLUMN コラム

7.当社コンサルタントに聞く! 田辺秀章 仮名 編

7.当社コンサルタントに聞く! 田辺秀章 仮名 編

政策と現場の接点を見つめて ― 田辺秀章(仮名)さんとの対談

🗣 砂川:
まずは田辺さんのご経歴について、簡単にご紹介いただけますか?

🧑 田辺:
はい。業界団体で10年を超える業務経験があります。これまで科学技術、AI政策、ヘルスケア、エネルギー、サステナビリティなど多岐にわたる分野を担当してきました。

🗣 砂川:
社会人になって最初から業界団体というのは珍しい気もしますね。

🧑 田辺:
そうですね。公務員なども選択肢にはありましたが、より幅広い分野に関われる点に魅力を感じて業界団体を選びました。

🗣 砂川:
1つの政策を追いかけるだけでも大変だと思いますが、それだけ多くの分野を担当される中で、キャッチアップのご苦労はありませんか?

🧑 田辺:
担当分野が変わるたびに、次の日から専門家として活動しないといけないので、スピーディな吸収力とキャッチアップが求められます。
そのため、日頃からニュースのチェックや、基礎的な専門書を読むようにしています。
加えて、政府の審議会や有識者の意見に触れることで、専門家がどう政策にアプローチしているかを学ぶようにしています。

🗣 砂川:
事業支援についても取り組まれていると伺いました。

🧑 田辺:
数年前から副業として事業支援も行っています。
本業では政策に関わってきましたが、実際に現場で手足を動かす機会が少なく、そこに課題を感じて始めました。
新規事業の支援を通じて、政策動向が事業に与える影響の大きさを実感しています。

🗣 砂川:
具体的に、どのような領域で政策と事業支援が交差していると感じましたか?

🧑 田辺:
ヘルスケア分野が分かりやすい例です。
これまでは医療従事者が主軸でしたが、近年はデジタル技術を用いた民間側からの参入が進んでいます。
そのなかで、民間としては、既存の規制や制度とどう向き合うかがカギになります。
境界線を理解した上で、どこまで事業展開できるかを見極めることが重要です。

🗣 砂川:
法律の扱いや弁護士との関係性についてはどう考えていますか?

🧑 田辺:
最終的には弁護士によるチェックをお願いすることが多いですが、初期段階では事業の理解を重視します。
法律的に妥当でも、現実には事業展開の足かせになることがあるので、企業側の視点をもって法の専門家と交渉する姿勢が大事だと考えています。
その際、規制改革という手段をとることも視野に入ります。

🗣 砂川:
印象に残っている取り組みがあれば教えてください。

🧑 田辺:
コロナ禍での規制改革に関する取り組みです。
科学的には問題がないことが分かっていたのに、ガイドラインもなく責任の所在も曖昧で、なかなか誰も決断できない状況でした。
専門家へのヒアリングを重ね、最終的に規制緩和へとつなげた経験は、行政と民間の橋渡しとして貴重な体験でした。

🗣 砂川:
ワンネスリンクに参画された理由についても教えていただけますか?

🧑 田辺:
大きく3つあります。
1つ目は、自分が経験してきた行政領域の知見を活かせる環境だと感じたこと。
2つ目は、他のメンバーの専門性と補完し合うことで、大きな価値を生み出せると感じたこと。
3つ目は、代表の砂川さんの経歴や理念に共感し、一度ご一緒したいと思ったことです。
例えば、エネルギー分野では、今後、従来の市場設計とともに環境価値の評価など、経済価値に留まらない事業展開が求められ、政策と事業がより密接に関わってきます。
そうしたなかで相乗効果を生み出せるような取り組みができたら嬉しいです。

🗣 砂川:
素晴らしいですね。
ぜひその知見を活かして、ワンネスリンクとしてもエネルギー領域にしっかりアプローチしていけたらと思います!
今日は本当にありがとうございました!

政策アナリスト・ロビイスト 田辺 秀章(仮名)

「制度」と「現場」をつなぐ政策実践者
田辺秀章(仮名)は、多分野の政策立案・調整を担うとともに、現場目線を持ち込んだ事業支援にも取り組む“両輪型”の政策アナリストである。

東京大学大学院修了後、業界団体において、科学技術、AI政策、ヘルスケア、エネルギー、サステナビリティなど多岐にわたる分野でロビイングおよび政策提言を行う。政策に関する専門性とともに、現場に即した感度を高めるため、副業としてスタートアップ支援や新規事業のアドバイザーも務めてきた。

特に注力してきたのは「制度のグレーゾーン」における事業展開の伴走。スタートアップや事業者の立場を理解した上で、法律の専門家との調整、行政への働きかけを行うなど、政策と実務の間を柔軟につなぐ独自のポジションを築いてきた。

現場と政策の“橋渡し”を担うプロフェッショナル
複雑な制度を“使える知識”として咀嚼し、事業にとって有効な戦略を共に描く。田辺のアプローチは、混沌とした政策環境において方向性を与え、民間と行政をつなぐ重要なパートとして存在感を増している。

今後は、エネルギー分野をはじめ、サステナビリティ領域での新たな制度設計と民間連携の支援を通じて、持続可能な社会への実装を支える活動を続けていく。

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官民連携のエキスパート集団・OnenessLink株式会社(代表取締役:砂川章雄)では、企業と行政をつなぐ専門的なサポートを提供しています。

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