官と民の“ことばの違い”を翻訳する ― 早乙女浩明さんとの対談
🗣 砂川:
ではまず、早乙女さんのこれまでのご経歴について、差し支えない範囲でお聞かせいただけますか?
🧑 早乙女:
はい。大学卒業後、近畿日本ツーリスト系の旅行会社に就職し、3年間、通販型の旅行商品の企画や添乗を担当していました。
その後、転勤のタイミングで転職を決意し、学生時代に学んでいたマーケティングの経験を活かして、リサーチ業界に入りました。
🗣 砂川:
どのような会社に入られたんですか?
🧑 早乙女:
ベンチャーリンクという企業で、シンクタンク機能を持つリサーチ部門に約10年在籍しました。
中小企業や地方銀行、自治体と連携した調査や、フランチャイズ本部の立ち上げ支援など、幅広く経験を積みました。
その後、博報堂グループのWebリサーチ会社「スパイア」にて、Web消費者リサーチのマネージャーとして3年間勤務しました。
🗣 砂川:
その後、再びコンサルへ戻られたんですね?
🧑 早乙女:
はい。
「やっぱり現場が好き」と気づき、現在はD4DRという会社で調査・コンサル業務を行っています。
一度、ベンチャー・リンク時代の同僚に請われて光通信グループの関連企業Vleで役員を2期経験し、同時に多摩地区の大学コンソーシアムや社会人向け大学院大学で講義などもしていました。
やはり現場に戻りたいという思いが強く、D4DRに戻ったとのちに、改めて独立して今に至ります。
🗣 砂川:
調査で印象的な案件があれば教えてください。
🧑 早乙女:
J:COMの競合調査としてケーブルテレビ各社の統合に関わるマーケティング支援などが印象に残っています。
また、鳥取市の外国語対応タクシーの実証実験(翻訳タブレットを使った多言語サービス)、その後の導入にも携わりました。
🗣 砂川:
自治体や官公庁と民間では、仕事の進め方に違いはありますか?
🧑 早乙女:
大きな違いは“報告書の書き方”ですね。民間は結論から述べることが多いと思いますが、官公庁はプロセス重視というか「起承転結」になっていないと「最初に結論があるのは時系列的にもおかしいですよね」と指摘が入る点ですね(笑)。
報告書もPowerPointではなく、文章作成ソフトの「一太郎」で納品を求められたのは衝撃でした(笑)。
また、政府や省庁の審議会、専門家委員会などの事務局運営もかなり行いましたが、そこでは、委員の先生方や官僚の皆さんへの根回しが重要で、報告制や導出する結論など記載したトークスクリプトまで用意して発言を調整する場面も多々ありました。
🗣 砂川:
そういった経験が、まさにOnenessLinkでも活かせそうです。
🧑 早乙女:
はい。私がジョインした理由は3つあります。
1つ目は、官民連携の経験が活かせると感じたこと。
2つ目は、リサーチ・コンサルのスキルをフルに発揮できそうだったこと。
3つ目は、砂川社長の経歴に共感し、「この方と話してみたい」と思ったことです。
🗣 砂川:
ありがとうございます!今後もぜひそのご経験を活かして、一緒に社会に新しい価値を届けていきましょう。
🧑 早乙女:
こちらこそ、よろしくお願いします!
調査コンサルタント 早乙女浩明
官民間の“ことばと文化”を翻訳する調査のプロフェッショナル
早乙女浩明は、調査とコンサルティングの現場で培った知見をもとに、官と民の間に立ち「伝わる形」に翻訳するプロフェッショナルである。
大学卒業後、近畿日本ツーリストグループで旅行企画・運営を経験した後、マーケティングリサーチ業界へ転身。ベンチャーリンクでは10年以上にわたり、フランチャイズ支援や地方銀行との協業、中小企業支援に従事。
その後、博報堂グループ「コンバーサル」にてWebマーケティングリサーチのマネージャーを務めた後、再びコンサルタントとして独立。現在はデリフォーディーアル社にて調査業務や戦略支援を行うほか、大学での講義、SNS戦略講座なども担当。
国土交通省、総務省、鳥取県などとの調査案件も多数。報告書作成から事前調整、ステークホルダー管理まで、“行政仕様”の高精度な対応力を持つ。
現場の肌感覚と制度対応力をあわせ持つ調査人材
構想力、文章力、現場感覚を兼ね備えたバランス型の人材として、今後も多様な領域で“翻訳役”としての役割を担っていく。
現場の肌感覚と制度対応力をあわせ持つ調査人材
構想力、文章力、現場感覚を兼ね備えたバランス型の人材として、今後も多様な領域で“翻訳役”としての役割を担っていく。
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