行政との共創は、地域と企業をどう変えるのか?
聞き手:OnenessLink株式会社 代表取締役 砂川章雄
🗣 砂川:
岩根さん、まずは行政分野でのキャリアのスタートについて聞かせてください。
🧑 岩根:
はい、社会人1年生の舞台は南九州。
当時96の市町村を束ねる「町村会」との関わりから始まりました。
大学卒業後、新卒で行政向けシステムの営業職として株式会社日立システムズに入りましたが、当初は右も左も分からず(笑)。
それでも“人と話す力”だけは自信があったので、役場の担当者との日常会話から、少しずつ信頼を築いていったんです。
最初は、給与計算や水道、国保といった基幹業務のフォロー業務が中心ですが、現場の課題を聴きながら提案へとつなげていくうちに、次第に“企画営業”の道へと進みました。
そこで開発されたのが戸籍謄本販売システムでした。
🗣 砂川:
“戸籍謄本の自販機”の話、あれ本当に面白いですよね!
🧑 岩根:
当時、株式会社日立製作所が開発した「戸籍発行の自動交付機」でした。
今でこそ当たり前ですが、当時は画期的でした。
私は、競合他社(富士通やNEC)が入っている自治体に果敢に訪問して、丁寧に提案を続けました。
🗣 砂川:
かなり攻めてますよね。その営業で得た“学び”はどんなものでしたか?
🧑 岩根:
一番は、「会って話す」という営業の基本ですね。
アポが取れなくても、思い切って飛び込み訪問をして、「勉強の為に、5分だけ、お話を聞いていただけませんか?」と頼みました。
その結果、ほとんどの自治体で、丁寧に対応してもらえました。
🗣 砂川:
それ、今ではなかなかできる人いないと思いますよ!
🧑 岩根:
当時は23歳。開拓に関しては、何の恐れも不安もなく(笑)誠実に想いを伝えることが一番の武器でした。
🗣 砂川:
その後、民間企業相手に営業されたんですよね?
🧑 岩根:
はい。でも、行政よりも民間営業の方が断然難しかったです。
民間は“聞く体制”が整っていない場合が多く、最初に壁を作るので「話す前に断られる」ケースもありました。
だからテレアポはせずに、直接企業を訪ねてアポを別途取る手法です。
「今日はご案内だけですのですぐに引き上げます」と伝え、すぐに引き上げていました。誠実さを大切にしていたわけです。
🗣 砂川:
行政でも民間でも、“信頼”がすべてですね。
🧑 岩根:
はい、その経験を活かして、今は補助金申請のサポートや、採択されてからのビジネス改造を積極的に行っています。
特に、補助金は “取って終わり” ではなく、「そこからどう育てるか」が大切です。
そして、ここからスタートするビジネスプロデュースを今後の展開としてサービスを構築出来ればと思います。
🗣 砂川:
まさに、Oneness Linkの未来のスタイルですね。
🧑 岩根:
はい、企業の大小に関係なく、届け方や伝え方を磨けば、事業は伸びていきます。
35年に亘る厳しい社会体験の成果で「90日連続して人生も売上も変わる」という教材も開発しました。
今後も “行政 × 民間” の可能性を広げるサポートを続けていきたいと思っています。
🗣 砂川:
今日は貴重なお話をありがとうございました!
🧑 岩根:
こちらこそ、ありがとうございました!
イノベーション・コンサルタント 岩根央
官と民の垣根を越え、ゼロから価値ある未来を創り出す。
岩根央は、創造力と実務力を両立させながら、官民連携の現場に伴走し続けているコンサルタント 且つ 企画営業のプロフェッショナリストである。
1986年に株式会社日立システムズに入社し、行政向けの給与計算・起債管理・税保険などの基幹業務システムの企画営業に従事。CSS(クライアントサーバーシステム)構築の企画営業を数多く手がける中で、現場に深く入り込み、制度や業務の複雑性を「伝わる提案」に変換する力を磨いた。
例えば、市町村会と連携し、複数の町村を合同で研修室に集めて説明会を開催。
住民管理に関する新たな業務フローの共通理解を得ることに成功し、委託業務を一括で受注・導入するという効率的な仕組みを構築した。
また、同一エリア内の町村役場を「ブロック」として再編成し、基幹業務システムを一斉更新するという戦略的手法にも関与。
個別最適から “地域全体の最適化” へと発想を転換し、持続可能な公共システムの再構築を実現した。
1996年からは全研グループにて教室運営の営業職として活躍。
1000人を超える営業パーソンの中で、全国1位の売上を達成。
以降、多様な企業や団体と向き合う中で、「他者が思いつかない視点から価値を創出する」ことを得意とし、ゼロから売上につながる仕組みを構築するスキルを培ってきた。
多業種にまたがるプロジェクトの中で、アイデアの発案から仕組み化、実装・収益化に至るまで、一貫してマルチにプロデュースできることが最大の強みである。
独立後に立ち上げたソングバードコーポレーションでは、映像・音楽・ストーリーを融合させた感性重視のプロジェクトを展開。婚礼演出やイベント、映画企画など、多様なクリエイティブ分野に挑戦してきた。
現在は、Oneness Link株式会社と提携し、補助金活用・事業構想・広報戦略・ビジネスプロデュースを手がけるほか、自治体・企業・地域住民を巻き込んだ「共創モデル」の設計と実装にも数多く関与。
構想を描くだけでなく、実行→制度化→収益化という“持続する仕組み”にまで伴走するスタイルに高い評価が寄せられている。
営業においては、面談契約率が80%超という高い成約率を維持し、企業向けの営業研修やチームビルディング研修の講師としても高く評価されている。
ロードマップ全体を俯瞰しながら、関わるすべての人々と“共に創る未来”を現実のものとする――それが、彼のコンサルティングの原点であり、今も変わらない信念である。
創造性と実務力、感性と論理、アナログとデジタル
①全国初!小学校英語学習用オリジナル教材「Jessy & Goobie’s Mysterious Adventures(北海道教育大学英語教授石塚博規氏監修)」の原作者となりWikipediaに掲載される。
②2000年に発刊した「しあわせのかくれんぼ」(岩根央&ねもとまこ共作)をきっかけに絵本作家となり、現在は20冊を超える絵本やアーティストのプロデュースもしている。
③2023年には、数々の営業における成功を元にマンツーマン方式90日間サポート式「自己実現プログラム」を開発した。
④2024年には、学校向けに「ミライの職業案内(ボランティア)」として各業界で活躍している人たちを集め講演活動を行い東京報道新聞に掲載される
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